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自分がフリーランスの時に気をつけていた3つのこと


2013-08-03
Takuo Kihira

自分がフリーランスとして活動していた時期に気をつけていた3つのことを、ここで紹介します。皆さんの何らかの参考になれば幸いです。

●仕事を、可能な限り複数同時平行で請ける

フリーランスは受託開発メインになります。私がフリーランスで活動していた時は、仕事を可能な限り複数個請けるように気をつけていました。同時に3つ走るのが理想でした。

仕事先を一つに絞ると、同じような系統の仕事になり技術が向上しなくなる恐れがあったのと、契約が切れると生活に影響が出るので無意識にその会社に依存するようになる可能性を恐れていました。報酬をもらいながら勉強している意識でしたので、当時の自分としては報酬の高さよりも多様性が大切でした。

●仕事外で人と会う時間を仕事と同じくらい取る

とにかく篭らないように気をつけていました。だいたい仕事の時間と同じくらい、仕事外で人と会う時間を取っていました。

人と会うのはフリーランスにとっての営業活動のようなもので言うまでもなく重要です。そこから仕事の受託に話が膨らむこともありますが、それよりむしろ知見を深めるために業界の情報交換を積極的にしていました。人と会っても目に見えて成果(売り上げ)が出るわけではないのでおろそかになりがちなので、当時はむしろ意識的に人と会う時間を作っていました。

●休みの時間をしっかりと取る

月の1/3は予定をいれず、休みの日にするようにしていました。1/3というと多く見えますが、たった月に10日、普通の会社勤めの人と同じです(1年52週間×2日+年間祝日15日+正月お盆休み日数-祝日が土曜日の日数≒120日)。

休みの日は仕事をしないためではなくて、自分の抱えている仕事に予想外のことがあったときのバッファとして、それと緊急で依頼される仕事をこなすためのリスクヘッジとして考えていました。特にフリーランスの場合、信用が命です。自分の請けた仕事が期日内に仕上がらないリスクを減らすのはもちろんのこと、フリーランスの同業者が病気などでどうしても納期に間に合わない、もしくは取引先がどうかスポットで入ってバグを取ってくれ、助けてくれ、という依頼をこなせることが信用につながります。信用を重ねると、自分が本当に厳しいときに、めぐりめぐって周りの人が助けてくれるようになります。


自分は、1ヶ月の1/3で常時2つ~3つの仕事を回し、残りの1/3で可能な限り人と会い、休日として1/3を想定しておりました。あくまでも一つのやり方であり、この通りに実践したからといって必ずしもうまく行くものではありませんが、当時はよい形でサイクルが回っていたと思います。

完全に余談ですが、自分がそこそこ上手く行っていたフリーランス活動をやめたのは、一人で出来ることの限界を感じたからです。「ふたつのスピカ」という漫画の中で「一人じゃ宇宙に行けないよ」という言葉があるのですが、大きな夢をかなえようとしたらまずは仲間を集めることだ、と考えての行動でした。フリーランスの活動も、その後のベンチャー起業も、自分にとって大変よい経験だったと思っています。