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JSX誕生秘話 配列のランダマイズ、出来ますか?(前編)

DeNAで働き始めて2年半が経ちました


2014-01-01
Takuo Kihira

2014年が今日から始まりました。どうぞ皆様、今年もよろしくお願いします。

さて2014年1月1日で、DeNAで働き始めてからちょうど2年半が経過したことになりました。2年半というのは私にとって大きなマイルストーンとなりますので、それについて語ってみたいと思います。

今私はDeNAでHTML5総括という立場を名乗っておりますが、その前は「株式会社ブロードテイル」という会社を設立し、その代表取締役をしておりました。設立は2008年3月26日、今から6年前ですね。当時普及していたフィーチャーフォン(ガラケー)のFlash Liteを利用し、携帯上でインストールなくプログラムを実行可能にするフレームワークを作成・販売しておりました。

その会社で2011年の11月に開発を始めたのが、「ExGame」というiPhoneのブラウザ上でFlashを再生するためのミドルウェアツールでした。この開発に関わる内容はExGameの製作で感じたことというエントリにまとめましたので、興味があればそちらも見てみてください。最終的にこのミドルウェアがいくつかの会社に大変高く評価され、ブロードテイルをM&Aしたい旨のオファーをいただきました。

ベンチャーが外部から出資を受けた場合、投資家は経営者に対してリターンを求めるのが一般的です。その解はほぼ2つしかなく、IPO(株式公開)するか、M&Aで株を売却するかのどちらかです。これらを一般的にExitといいます。殆どのベンチャーはExitまでたどり着けないのですが、ブロードテイルはなんとかExitまでたどり着くことが出来ました。私はExit当日に「株式会社ブロードテイルのexitについて」というエントリをFacebookで公開しましたが、私はExit自体もとても喜んでいます。

一方会社を買う側(今回の場合はDeNA)としては、買収成立した後が大きな問題となります。一般の人に「買収=失敗」というイメージがあるほど、会社の買収は難しいです。買収した会社が反抗的であったり、親会社の流儀に染まることを良しとしないなど、買収後の経営者・従業員がなじまないことが一般的によく見られる問題です。

特に技術会社が買われる場合に起こりやすいイメージがあります。技術会社は製品もさることながら、その社内の技術力の価値も高いので、特に人と人の問題が起こりやすくなる側面はあると思います。我々は言うまでもなく技術会社だったので、この問題は私もDeNAも大変気にしていました。しかし、今日にいたる2年半まで、壊滅的なトラブルを起こすことなく無事に過ごすことができました。

自分はこの2年半を無事に勤め上げることが出来たことで、DeNAにとってブロードテイルの買収は成功だったといえるだけの成果を出しただろうと考えております。そしてこれは、日本の技術ベンチャーが買収された後もきちんと価値を出すことが出来た事例として、大変重要なものだと思っています。日本のベンチャーの数は少なく、特に技術フォーカスのベンチャーは数えるほどしかありません。そんな中で、ベンチャー側だけではなく買収側も含めた成功例があるというのは、今後のベンチャー業界に良い影響を与えることと思います。

なので、ブロードテイルを2008年に起業してから6年弱が経過しましたが、今日をもってブロードテイルの起業を無事に終えることが出来たと考えています。ブロードテイルは色々な関係者の人たち、社員やバイトのみんなに支えられてきました。買収後はDeNAの皆さん、DeNAに入ってからつながりの出来た皆さんにも大変な迷惑をかけてきました。途中で辛いことはたくさんありましたが、会社として成功裏に終えられたことに本当に感謝しております。改めて皆様、ありがとうございました。

2014年は心機一転、ブロードテイルに縛られずに未来を向いて頑張ろうと思います。引き続きよろしくお願いします。


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