久々にコンピュータ技術ではないブログ記事を書きます。スタートアップの資金調達関連記事です。
ここ5年くらいの間、スタートアップの資金調達でコンバーチブルノート・コンバーチブルエクイティを用いることが増えてきた印象があります。これらはそれ以前の問題を解決する素晴らしいシステムなのですが、一方で若干複雑で理解するのが難しい問題を抱えています。コンバーチブルノートに関しては柴田氏(
@shibataism)が
素晴らしい記事を2011年に公開されていらっしゃいますが、その後登場したコンバーチブルエクイティも含め、改めて簡単に仕組みを解説したいと思います。
最初に断っておきますが、
ここで紹介するのはあくまでもよくあるパターンであり、実際の内容は投資家と起業家の交わす契約次第によって変わり、千差万別です。あくまでも一般論として参考程度にとどめ、実際に契約をする際にはベンチャー企業を専門にしている弁護士などに相談をして間違いのないようにしてください。会社設立時の契約で失敗すると、最後まで響きます。
なお、間違いのないように気をつけてはいますが、
私の専門分野ではないため間違いが含まれている可能性が高いです。また
正確性を犠牲にし、わかりやすさを優先した記述もあります(優先株と普通株を区別していない、株の計算は本来1株単位の価格ですべきである等)。この記事はあくまでも理解の助けとしてとらえ、決して鵜呑みにしないようにしてください。
もし間違いに気付かれた方は、是非
@tkihiraまでご連絡下さい。