もう結構前になりますが、Rust で Emscripten を利用することなく WebAssembly の出力ができるようになりました。それにより、Rust を使った WebAssembly の開発が現実的な選択肢としてさらに力を帯びてきました。
自分の勉強で Rust から WebAssembly に出力するプログラムを書いてみたので、その道筋をご紹介することで自分のような Rust 初心者の方々の WebAssembly 開発の助けになればと思い、この記事を投稿しました。
こんにちは。仕事上で chrome://tracing (about:tracing) を使う必要が出たので、私の知っている限りの情報をここでまとめることにしました。
chrome://tracing の情報は世の中にあまりありません。もし記事中に間違いを見つけられたり、より良い利用方法をご存知の方は、ぜひ @tkihira まで教えてください。よろしくお願いします!
なお実際は隠し機能ではなく、ただあまり知られていないだけです。公式の情報は https://www.chromium.org/developers/how-tos/trace-event-profiling-tool ここから辿れると思います。
WebAssembly Advent Calendar 2017 のネタとして、巨大 WebAssembly のコンパイル時間のプロファイリング結果をご紹介します。
WebAssembly をご存知でしょうか?2年前に突然発表された新しい仕様です。まだ登場して間もないため、実際に本格的に利用しているサービスは数えるほどしかありませんが、Twitter 等を見ているとじわりじわりと評判になっており、技術としての勢いを感じます。
一方で、WebAssembly について言及された資料がまだまだ少なかったり、技術のレイヤーが一般的なフロントエンドエンジニアの技術セットとは大きくかけ離れているなどの理由により、WebAssembly について誤解されていることも多々あることを感じました。
そこで今回、あまり技術的に詳細な所まで深入りせず、「専門外の方でもこの程度知っておけば良い」よりちょっと詳しいくらいの内容を目標にして WebAssembly を解説してみたいと思います。
ここ最近で急に有名になった、”Coinhive” というサービスがあります。一言でいうと、ブラウザのJavaScriptを利用して仮想通貨 Monero を採掘するためのサービスで、Webサイトに導入することによって来訪者から直接収益をあげたりすることを目的にしています。
有名になったのには理由があって、ユーザーの許可を得ずに勝手に採掘をするサイトが問題になったためです。Pirate Bayの事例などが有名ですね。
個人的にCoinhiveのようなサービスは適切に使われる限り仮想通貨のキラーサービスになりうると期待しています。ここでCoinhiveがどのようなサービスなのか、技術とビジネス両方から注目してみようと思います。
2018-06-12追記: Coinhive をユーザーの許諾なしに利用していたサイトの管理者の方が神奈川県警に家宅捜索を受けたそうです。詳細は経緯の説明サイトを御覧ください。
2021-12-09 追記: Coinhive がサービスを終了し、その残ったドメインを第三者が確保したようなので、スクリプトを外しました。